花粉症の季節です 耳鼻咽喉科トピックス

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花粉症の季節です 2018年

 「花粉症」と聞くとまたイヤな季節がくると思われる方も多いと思います。春先の時期(2月〜5月初め)に飛ぶのはスギ,ヒノキの花粉ですが,これらの樹木の花粉は植物生態や前年夏の温度、日照量、降水量により花粉飛散量に年度差があるのが特徴で、平成30年春の近畿地方の花粉飛散量は飛散数が少なかった昨年に比べてやや多く例年並みの予想で、飛散開始時期、飛散ピークも例年並みと予想されています。春の花粉症でお困りの方は、例年並みの対応は必要と考えられます。

 また5月連休以後の花粉症は草(イネ科、キク科など)の花粉症が多く、これらは年度差が少なく、また飛散する距離が数百メートルで、ほとんど田舎でしか起こらないため、天気予報をはじめマスコミでは大きく報道されませんので、自分がどの時期に花粉症の症状が出るかをきちんと記憶しておく必要があります。

 根本的な治療は「減感作療法」という免疫療法ですが,長期間を要し,かつ無症状期も治療が必要です。平成26年10月に自宅で治療が行なえるスギ花粉の舌下免疫療法が保険適用になり、スギの治療舌下液が発売されました。当院も治療を行える施設として登録しております。毎年スギ花粉症で苦労されている方には是非行なって頂きたい治療と考えますが、効果が現れるには3か月くらいの継続治療が必要で、花粉飛散時期に効果を得るには前年12月初めには治療を開始する必要があります。しかし持続的効果を得るには3年以上の継続治療が必要なこと、飛散期に治療は開始しない方がよいこと、どの人にも必ず効く治療ではないこと、スギ以外の花粉症には効果がないことなど治療を受ける前に十分に説明を受け、納得されてから治療を受け、しかも継続することが重要です。
 鼻粘膜のレーザー治療などの外科的治療も予防効果があるという報告があり、当科でも行っておりますが,シーズンの少なくとも1ヶ月前には行う必要があり、当科では12月の終わりか、遅くとも1月中旬までには行うことをお勧めしています。
 1月終わりから2月に入ると治療は薬物療法が主体となります。これには症状が起こる前,遅くとも極軽い症状が出始めた時期には抗アレルギー剤を服用ないしはステロイド点鼻薬を使用する初期療法が重要です。初期治療をしている人はしていない人に比べ最盛期の症状が明らかに軽いことが証明されていますし,症状出現後も最小限の追加治療で対応できるとされています。また症状が軽くても薬を勝手に止めずに花粉が飛散している間は,しっかり内服することが大切です。

 しかしこの様な初期治療を行っても完全に症状をなくすことが不可能なことも事実で,花粉ができるだけ体の中に入らないようにする努力も必要です。
そのためには,

@天気予報や自治体による花粉情報に注意すること
A花粉の多い時は外出を控える
B花粉の付着しにくい衣服を着る
C眼鏡やマスクの着用
D外出後家に入る時は衣服をよく叩く
E洗濯物や布団は外に干さない

などの配慮も大切です。

 最後に花粉症の予防注射についてよく問い合わせがありますので少し説明させていただきます。この治療は長時間体に貯留し,作用するステロイド剤を筋肉注射することが多いです。この薬はいろいろな重症の病気に対して効果があり,花粉症にもよく効きますが,強い副作用も多くあります。花粉症におけるステロイドの効果と副作用の可能性を比較した際,安易にこの治療を受けることは望ましくなく,どうしてもステロイドの全身投与が必要な場合は,短期間作用する内服薬を使うのが安全と考えます。この理由から当科ではステロイドの予防的注射治療は行っておりません。どうしても希望されて他院で行って頂く場合は,よく副作用の説明をお聞きになった上で治療を受けることをお勧めします。

耳鼻咽喉科 田中寛


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