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事例検討会・研修会

平成29年6月16日(金)に行った『レクリエーション』に対する質問を、
講師の松本 健史氏に回答していただきましたので、ひとつの意見として、ご参考にしてください。

Q. レク・介護度の差。やる気の個人差への対応、やる気のない人をやる気にさせること。
A. 全員ができる、楽しめるということも大事ですが、難しい場合もありますね。
今日はこの人に楽しんでいただく」と対象を決めて、その方の興味のある種目・話題などを選んでおこないましょう。

Q. レクする時間が取れない。一人ひとりし利用者と係われる時間がなかなか取れない。
スタッフの人数不足でレクの時間が取れない。時間に余裕がない。
A. 業務に追われて大変だと思います。しかし、業務だけをしている日々が利用者さんの重度化を進めていく可能性があります。それでは、さらに業務が大変になりますね。
午前中の日課のなかに、少し体を動かす、人と話す、笑う、歌うといった時間をつくりましょう。
朝の光で活性化すると、おなかが空きます。夜ぐっすり眠れます。
そうして元気を保てるほうが結果的には、業務に追われなくなるのです。

Q. ご利用者様のADLの違い。皆が一緒になって楽しめるレクが困難やっぱり集団が苦手。障がいの差m障がい分野では一つのことが出来にくい。それぞれの障がいの特性から同じ指導が出来ず難しい。
年齢・紹介の違う方で出来ることを探しています。一人ひとり利用者と係われる時間がなかなか取れない。
A. 集団レクリエーションのみを考えるのではなく、一人一人のADLの違いを把握して、必要な体操を日課の中で(たとえばお風呂までは車イスから立って歩きましょう、など)個別に準備するといいと思います。

Q. マンネリ化。ご利用者が飽きている。退屈せず治療以外の時間の過ごし方をどうしてもらうか。
職員のレクをやろうという気持ちが少ない気がする。
A. 普段のレクや体操にプラスワンしてみて下さい。たとえばいつもの動きの間に「拍子」をプラス。
いつもの足踏みに歌をプラス。新聞をプラス・ペットボトルをプラスなど。
そして飽きているからやらない、と考えないほうがいいです。歯磨きや洗顔は飽きたからと言ってやめてしまわないですよね。日々、体を動かす、人と交流する、歌う、笑うを大切に考えてみると良いでしょう。

Q. ペーペーのため、会議にレク内容をだしそれでも協力してくれないこともあり難しい。
A. 小さな実践からでもいいと思います。元気になった方、しゃべらなかった人が「やったー」と言った。
表情のなかった人が笑った!など成功事例と一緒につたえ、職員間で共有していきましょう。

Q. 職員の言葉に反応されない利用者さんへの対応。
A. 難しい場合もありますが、家族さんなどにも聞きながら、何がお好きだったりを知り、関わっていくのがよいと思います。私は歌(その方の青春時代の流行)や写真(映画スター)、なつかしい玩具(おはじきやお手玉)などに触れながらおこなったりしています。

Q. 認知症の方が増え関わり方に困っている。ご利用者のトイレ問題。オムツにするのか?レクに参加していただく方が少ない。職員のレクをやろうという気持ちが少ない気がする。
A. もちろん対応が困難な場合もあると思いますが、大切なことは食事・入浴・排泄をその人の身体機能に合せて行うケア。そして認知症の方でも、自分が大切にされている空間だと少しずつ安心感をもっていただけるのではないでしょうか?

Q. 帰宅願望
A. ここは自分の居場所ではない、と感じておられるのではないでしょうか?
人は最期まで居場所と役割を求め続ける生き物です。
その方の居場所と役割づくりを考えてみてください。

Q. 利用者の持っている力がどこまでなのか?どこまで手伝ったらよいのか?
A. 多職種連携が必要で、一人の視点ではなく、「こんな介助がいいよ」「ここまでしていただけたよ」という情報交換の中で手伝う範囲を考えていきましょう。

Q. 体幹が不安定な方の移乗が職員の負担になっている。円背、体幹が傾いている方の修正、持続。自分で排泄が出来ない人が多くなっている。誤嚥性肺炎対策。
A. 研修でおこなった坐骨座りと仙骨座り。ひとは興味のあるものが前にあるときに、「オッ」と興味をもって前のめりになるものです。その時体幹筋もしっかり使われます。施設での生活でそういった場面づくりが必要だと思います。その姿勢の安定が、誤嚥性肺炎の予防・排便コントロールの一助にもなります。
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