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事例検討会・研修会

平成29年9月15日(金)に行った『排泄』に対する質問を、
講師の 岡野 光郎 氏に回答していただきましたので、ひとつの意見として、ご参考にしてください。

Q. パンツをはいて寝ている方の尿漏れ
A. パッドなど尿を吸収する物が必要です。研修で行ったギャザーをしっかり立てて、隙間をなくして充ててみて下さい。また、自分で上げ下げをしている場合にもしっかり上がっているか確認してみて下さい。本人にも漏れる要因を伝えて意識してもらうのもよいでしょう。また、サイズも大切です。大きすぎると、太もも周囲に隙間ができて、漏れやすくなります。

Q. パンツやリハパンが上げにくい
A. 今回の研修で紹介した方法を試してはどうでしょう。立ち上がるまでにできるだけ上に上げておくことをおすすめします。

Q. ショーツ(布)⇒おむつ、リハパンに変わったとき、利用者さんの不満の声にどう答えて良いのか?どのように声かけすると理解していただけるのか?
A. 肌さわりやプライドで嫌がるのでしょうか。肌さわりを気にするなら、リハパンよりも、パッドとパッドを押えやすい布パンツ(ボクサーパンツ)がすっきりします。いずれにしても変更する理由を本人と話し合う事が大切と考えます。

Q. おむつハズし
A. オムツを自分で外そうとするという事でしょうか。気持ち悪い、かゆい、蒸れる、汚れたなど原因は様々だと思います。毎回同じ原因ではないかもしれません。一つの対策では結果が出ない場合、次の方法も試していきましょう。

Q. 水溶便で横モレしているのがたまにあるので全部(着衣やショーツ)替えないといけないことがあり時間を費やす
A. 一般的なパッド類は水様便をしっかり吸収することは困難です。横モレ対策は、今回研修で行ったようにギャザーをしっかり立てて、隙間がないように充てる事です。足まわりのサイズはどうでしょうか。オムツのサイズが大きすぎると漏れやすいです。

Q. おむつのコスト
A. 各メーカーの見積もりからコストを下げることを検討してはどうでしょう。日々の関わりでは、失禁が減ると交換が減ります。オムツよりもパッドが安いのでオムツが汚れず、パッド内で受けられる工夫をする。その人にあったトイレ誘導やオムツ類のあて方になると自然にコストは下がってきます。また、パッド類も一律に使うのでなく、吸収量の違うパッドを用意して、その人にあったパッド(小さいバッドでもよいなら)を使う事でコスト削減につながります。

Q. 限られたパットの使用しかできず、その人にあった物を使用できない
A. オムツ類の種類が少ないので選択できないのであれば、施設で必要性を検討してはどうでしょう。その人に合わせたオムツ類を選択できるほうが、結果的にコストダウンになる可能性があります。また、必要以上に吸収量の大きいパッド類を使用すると蒸れの原因になります。

Q. 立位がしっかり取れないトイレ移乗の際に下着などの着脱をヘルパーの体で支えながらしているので何か良い方法はないか
A. 福祉用具の検討をケアマネさんと相談してはどうでしょう。家庭にある物、テーブルや椅子で代用も検討してはいかがでしょう。ヘルパーさんの介助が減る可能性があります。

Q. 男性のパットの当て方
A. 男性用パッド、一般的なパッドで陰茎を巻いたり、女性と同じように充てる方法などあります。陰茎の長さや向きも関係してきます。男性だからこうするというよりも、その人にあった充て方を工夫してはどうでしょう。

Q. 利用者の方がサイズが大きいものが良いと言われる
A. 大きすぎるデメリットも伝えてはどうでしょう。メリット・デメリットをその人の立場で検討してはどうでしょう。

Q. なかなかやり方が統一できない
A. 職員によってやり方が違っていて統一ができないという事でしょうか。職員が各々よいと思っているやり方を話し合って統一してはどうでしょう。その際に、決定事項は表にしてだれもが共有できるようにすることをお勧めします。また、統一した方法でよいのかも経過をおいてから評価してよりよい方法を見つけられるようにしてはどうでしょう。

泌尿器科の受診など医療的に問題がなく排泄の関わりで悩んでいる質問として回答しました。また、オムツ類は業者によって特徴があります。業者の方に相談や研修を依頼する方法もあります。
沢山の方に参加いただき有難うございました。困ったことに十分こたえられたか分かりませんが、「排泄を支える事は、その人の尊厳を守る事」だと考えます。大変ですが、前進していきましょう。
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