Dialysis room
透析室のご紹介
現在、約60名の患者さんの透析治療を行っています。観光やお盆、お正月などのイベント時には他府県からの患者さんの旅行透析も行っています。
昨年3月からはオンラインHDFを開始。
今年2月からはI―HDFも実施しています。患者さんの状態に合わせたダイアライザーや透析方法(OHDF、IHDF等)を選択することで、患者さんにとってより安全で安心できる透析治療を目指しています。
また、透析患者さんにとって非常に大切なシャントについては、透析導入前のシャント作成をはじめ、シャントトラブル時のシャントPTAや外科的治療も行っています。
血液透析以外の血液浄化療法として、潰瘍性大腸炎に対するLCAP、GCAP療法、敗血症に対するエンドトキシン吸着療法、難治性腹水に対する腹水濾過再静注法、閉塞性動脈硬化症に対するLDL吸着療法などのアフェレシス療法も積極的に行っています。
平成31年4月
診療内容
透析時間は患者さんのご希望を出来るだけ反映させていますが、病状等で若干異なります。 現在は4~5時間の透析とオンラインHDFがメインとなっています。
透析室スタッフ(令和3年4月現在)
- 透析担当医師 7名(常勤医師2名 非常勤医師5名)
常勤医師: 中川 雅之 益田 良賢 - 看護師 6名、准看護師2名、補助1名、事務1名
- 臨床工学技士 4名
透析経験豊富なベテランから透析未経験の新人までと様々ですが、それぞれが最良の医療と看護の提供を目指し日々頑張っています。
認定資格等
- 透析技術認定士:3名
- 透析技能検定合格者:2名
- アフェレシス認定技士:1名
- 呼吸療法認定士:1名
- 京都府糖尿病療養指導士認定委員会認定 京都府糖尿病療養指導士 :1名
透析室の診療時間
①月・水・金 2クール 9:00~14:00、15:00~20:00
②火・木・土 1クール 9:00~16:00
透析食
透析中は約30分の食事時間を設けています。 食事は当院栄養部で厳選された透析食を1食600円で提供しておりますが、自宅からお弁当を持参されても結構です。 あくまで、昼食は強制ではありませんので食べなくてもかまいません。
透析装置
25台
設備
- 多人数用透析監視装置
- 個人用透析装置
- 逆浸透析水処理装置
- 多人数用透析液供給装置
- A粉末自動溶解装置
- B粉末自動溶解装置
- 個人用逆浸透水処理装置
- 多用途血液処理用装置
- エコー装置
アフェレミス治療のご案内
L-CAP:白血球除去療法
PA:血漿吸着療法
DFPP:二重濾過血漿交換療法
DFPP:二重濾過血漿交換療法
PMX-DHP:エンドトキシン吸着療法
CART:胸水・腹水濾過濃縮再静注法
HDFについて
1.HDF(血液透析濾過)とは
HDFは、分子量が大きい尿毒素を効率よく除去することができます。しかし、尿素窒素やクレアチニンのように分子量が小さい尿毒素を除去する効率はHD(血液透析)より劣るため、HDを併用して、分子量が小さい物質から大きい物質まで広範囲の物質を取り除くことができるように工夫されています。濾過と透析という原理を併用することから、HDF(血液透析濾過)と名づけられています。
2.HDF(血液透析濾過)の方法
大量の水分を容易に濾過できる膜を使って体液の一部を廃棄し、同時に大量の補充液を体内に注入します。
専用の透析監視装置によって水分バランスを計測し、体液の過不足がないように監視します。
オフラインHDFでは効果する体液量は10L前後ですが、オンラインHDFでは大量の体液(25~60L)を除去し、その代わりほぼ等量の透析液を体内に注入して体液を補充します。オンラインHDFでは、大きな分子量の尿毒素が血中から透析液へ抜ける代わりに、透析液から不純物質や細菌が血中に混入するおそれがあるため、関連学会のガイドラインに沿った厳密な水質管理を行い、より清浄化された安全な透析液を使用しています。
3.オンラインHDFの特徴
オンラインHDFがHDより優れている点は、透析アミロイドーシスの予防と透析困難症(透析中の低血圧)の治療であると報告されています。その他にも、レストレスレッグ症候群(じっとしていると脚がムズムズする・異常な感覚が現れる症状)、心不全、末梢神経障害、皮膚掻痒、皮膚乾燥などにも有効だといわれています。
オンラインHDFの臨床効果
- 透析アミロイドーシス
- 透析困難症(透析中の低血圧)
- レストレスレッグ症候群
- イライラ感・不眠
- 心不全
- 末梢神経障害
- 皮膚掻痒・皮膚乾燥
- 尿毒性心膜炎
フットケア(足の観察、ケア、足の血流評価)
透析患者さんは免疫力の低下や血管の石灰化、動脈硬化などによって血管が詰まったり、傷が治りにくかったりするため、小さな傷ができた場合でも、悪化しやすく潰瘍から壊疽(えそ)、最終的には足の切断にまで至ることも少なくありません。
特に足は様々な刺激にさらされやすく、目も届きにくいため発見が遅れ重症化することが多いです。
当院では、足のトラブルの予防、早期発見、早期治療を目指し、フットケアを行っています。また、透析患者さん自身が足の手入れができ、継続したケアができるようセルフケア指導にも力を入れています。
なぜフットケアが大切なの?
足壊疽により、足を切断してしまうと寝たきりになる人が多く、1年生存率は透析患者さんで約50%、5年になると約80%以上が死亡するという報告もあります。したがって、重症化しないよう日々のフットケアが重要になってきます。
透析室ニュース
送迎サービス
現在、峰山・網野方面の透析患者様の送迎サービスを行っています。今後、患者様のニーズに応じ送迎地域を拡大させていきたいと考えています。
転院希望・旅行透析・施設見学等は下記までお気軽にご相談ください。
地域連携相談部:TEL 0772-62-7730