公益財団法人丹後中央病院

Orthopedics/Rheumatology

整形外科・リウマチ科のご案内

当院整形外科は西島直城医師の指導のもと、3名の常勤医と7名の非常勤医で診療を行っています。 京丹後市を中心とした北近畿の患者さんの健康に貢献すべく日々努力いたしております。

手術療法、保存療法、リハビリテーションを含めて、患者さん一人ひとりの状態やライフスタイルに合わせた様々な面から最適な治療計画を一緒に考えます。

医療技術や知識は日々進歩しておりますが、遅滞することのないよう日々研鑽し、より確実に・より美しく治療結果を残すべく努力いたしております。

なにかお困りのことがあれば、いつでもどうぞご相談下さい。

当院の手術件数

令和5年度 約670件

  • 人工関節(股関節、膝関節を中心) 約100件
  • 膝周囲骨切り 約10件
  • 脊椎 約80件
  • 血管吻合/神経縫合(再接着含む) 約15件

診療科 特長

当地は都市部に比べ、ご高齢の患者さんが多く、股関節や膝関節などの変形性関節症や脊椎変形などの変性疾患(年齢に伴う病気)への治療を行っております。また、急を要するような四肢の切断などの外傷にも随時対応しております。

変性疾患

人工関節

ナビゲーションを用いた正確な手術、筋肉を温存する低侵襲な人工股関節手術(前方approach) 

脊椎

低侵襲で高度な技術が必要な身体の側方からの手術 ※以下に詳しく説明

関節鏡

関節鏡による変性関節症の手術

外傷

骨折

高齢の下肢の骨折を中心に早期復帰に向けた数日以内の手術

脊髄損傷

早期復帰を目指した手術やより良い機能回復を目指したリハビリテーション

切断肢(腱、神経および血管損傷)、開放骨折

機能温存に必要な緊急手術(再接着術や創外固定など)

スポーツ

関節鏡

膝靱帯再建術、膝半月板縫合術、TFCC縫合術、肩腱板縫合など

腰椎分離症

早期復帰を目指したリハビリテーションや手術

診療内容

外傷骨折、脱臼、切断肢
変形性関節症肩関節、手関節、股関節、膝関節、足関節
脊椎疾患椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、脊椎変形、脊髄損傷など
スポーツ障害膝関節や足関節などの靭帯損傷、腱断裂など
末梢神経障害手根管症候群、肘部管症候群など
関節リウマチ

設備

超音波機器、CT、MRI、透視室を完備し、迅速に検査を行い、正確な診断と治療を可能にしています。

当院はリハビリテーションに関するスタッフおよび施設が北近畿の中でも非常に充実しています。外来、術前および術後の充実したリハビリテーションを行うことでより早い社会復帰を目指すことができます。

治療法

特に手指切断や屈筋腱損傷といった上肢の治療は、専門的な深い知識・経験が必要であり、治療に難渋することが多いですが、当科では手の外科分野の専門的な治療も可能です。

顕微鏡を用いた血管吻合、神経縫合など専門的な治療も行っております。

股関節の前方アプローチ(前方進入法)は、特に人工股関節置換術(THA:Total Hip Arthroplasty)で用いられる技術であり、多くの利点があります。以下にその主なメリットを示します。

1. 筋肉の損傷が少ない

前方アプローチでは、筋肉を切断せずに手術が可能です。これは、筋肉の間を進入するため、筋肉や腱の損傷が最小限に抑えられます。

2. 早期回復、歩行の早期再開

筋肉の損傷が少ないため、患者は術後の痛みが少なく、リハビリテーションが迅速に進むことが多いです。多くの患者は、他のアプローチに比べて早期に日常生活に復帰できます。

3.脱臼リスクの低減

股関節前方アプローチは、脱臼のリスクが低いとされています。

4. 傷跡が目立ちにくい

前方アプローチでは、股関節の前面から進入するため、傷跡が目立ちにくく、患者の美的満足度が高くなります。

5. 精密な術中確認

手術中にX線透視装置を使用して、人工関節の正確な配置をリアルタイムで確認できるため、手術の精度が向上します。また、当院ではナビゲーションも組み合わせて使用し精度を上げる工夫もしています。

高位脛骨骨切り術(High Tibial Osteotomy, HTO)は、膝関節の変形性関節症や半月板損傷などに対する手術治療の一つです。この手術により、膝関節を温存し膝関節の負担の部位を変更します。人工関節置換術に比べて、日常生活やスポーツ活動をより快適に行うことができるようになります。以下にその主なメリットを示します。

1. 関節温存治療

膝関節の変形性関節症や半月板損傷などへの関節温存の治療法です。人工関節置換術に比べて手術の侵襲性が低く、関節を温存することができます。

2. 症状の改善、運動機能の回復

膝関節の負荷軸を変更することで、痛みや不快感を軽減する効果や関節の運動機能が改善されます。これにより、患者は日常生活やスポーツ活動をより快適に行うことができるようになります。

3. 若年層に適した治療法

特に若年層の患者にとって、高位脛骨骨切り術は人工関節置換術を遅らせるまたは回避する選択肢として有益です。人工関節置換術は一般的に長期的な選択肢として考慮されるため、膝周囲骨切り術はその先延ばしを可能にします。

当院で行っているXLIF(eXtreme Lateral Interbody Fusion)は、脊椎の手術の一種であり、身体の側方から行われる手術です。この手術法は、腰椎のディスクヘルニアや脊椎の変形などの症状を改善するために広く使用されています。以下にその主なメリットを示します。

1. 低侵襲

通常脊椎の手術は背中から行い、背中の筋肉を損傷します。

XLIFでは身体の側方から脊椎にアクセスするため、腹部や背中の筋肉や組織を切開する必要がありません。そのため、脊椎周辺の筋肉と神経組織が保護され、手術後の痛みや不快感が軽減され、術後の回復期間が短くなります。

2. 椎間隙の拡張とディスクヘルニアの除去

側方から椎間隙にアクセスし、ディスクヘルニアや変形した椎間板を除去します。間接的に椎間隙を拡張するため、神経損傷のリスクを低減できます。

椎体間融合の促進

腰椎の椎体間融合を促進するための手法の一つです。手術後、椎間隙に挿入されたインプラントが骨と融合し、椎体間の安定性が高まります。

3.術後の回復期間の短縮

XLIF手術は比較的非侵襲的な手術であり、周辺組織への影響が少ないため、通常、術後の回復期間が短いとされています。患者は比較的早い段階で日常生活に戻ることができます。

1. 正確なインプラント配置

人工股関節のインプラントを正確に配置することができます。これにより、関節の安定性が向上し、脱臼の予防やインプラントの寿命が延びる可能性があります。

2. アライメントの改善

正確なアライメント(股関節の位置合わせ)は、手術後の機能的な結果に大きな影響を与えます。ナビゲーション技術は、アライメントを適切に保つためのリアルタイムフィードバックを提供し、不適切な設置を防ぎます。

3. 再現性の向上

ナビゲーションを使用することで、外科医は一貫した手術結果を得ることができ、異なる症例でも高い再現性を確保できます。

地域開業医の皆様へ – 患者様の受け入れについて

地域医療の連携を強化し、患者様に最高の医療を提供するために、地域開業医の皆様からの患者様の受け入れを積極的に行っています。

安心と信頼の医療提供

高度な医療設備

最新の医療機器と技術を備え、幅広い整形外科診療を提供しています。手術が必要なケースから、リハビリテーションまで、あらゆるニーズに対応可能です。

専門医による診療

経験豊富な整形外科専門医が、患者様一人ひとりに最適な治療プランを提供します。各種手術、外来診療、リハビリテーション指導など、包括的な医療サービスを提供しています。

迅速な診断と治療

患者様がスムーズに診療を受けられるよう、迅速な診断と治療を心がけています。紹介いただいた患者様には、最短の日程で診察の予約をお取りします。

施設認定

  • 日本整形外科学会 専門医制度研修施設
  • 日本リウマチ学会 教育施設
  • 日本リハビリテーション医学会 研修施設
  • 日本手外科学会認定 研修施設

日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究について[PDFファイル]

整形外科・リウマチ科 外来担当医表

土(第2.4週)
午前診1診西島西島西島西島西島西島
2診髙橋髙橋中村淘江髙橋山本
3診中村淘江野口 ※1■西川
10:00~
中村鈴木
4診
5診
C棟
福本
診察10:00~
福本福本伊藤
村田
京大リウマチセンター※2
【予約制】
夜診
西島西島西島

高橋第1,3,5:小谷
第2:中村
第4:髙橋
中村
■は女性医師
※1 … 手・肘・肩 専門外来
※2 … 第2 伊藤宣医師 第4 村田浩一医師 受付10:00終了
受付された方は、必ず受付終了時間までに、各診療科待合でお待ちください。

医師紹介

整形外科医師
整形外科医師
西島 直城
(にしじま なおき)

京都大学 昭和45年卒

専門領域

神経外科、脊椎脊髄外科、上肢・手の外科、リウマチ科、切断指肢再接合、人工関節、マイクロサージャリー

専門医・認定医等

日本整形外科学会認定 整形外科専門医・指導医

日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医・義肢装具等適合判定医

日本リハビリテーション医学会認定 認定臨床医・専門医・指導医

日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医

日本手外科学会認定 専門医・指導医

日本脊椎脊髄病学会認定 指導医

中部整形外科災害外科学会認定 功労会員

京都大学医学博士

所属学会

日本整形外科学会 日本リハビリテーション医学会 日本リウマチ学会 日本手学科学会 日本脊椎脊髄病学会

整形外科医師
中村 亮太
(なかむら りょうた)
専門医・認定医等

日本整形外科学会認定 整形外科専門医

所属学会

日本整形外科学会

整形外科医師
髙橋 基
(たかはし もとい)
整形外科医師(非常勤)
福本 彰
(ふくもと あきら)

京都大学 平成元年卒

専門医・認定医等

日本整形外科学会認定 整形外科専門医

所属学会

日本整形外科学会

整形外科医師(非常勤)
西川 玲子
(にしかわ れいこ)

福島県立医科大学 平成12年卒

専門医・認定医等

日本整形外科学会認定 整形外科専門医

所属学会

日本整形外科学会

整形外科医師(非常勤)
野口 貴志
(のぐち たかし)

千葉大学 平成16年卒

専門医・認定医等

日本整形外科学会認定 整形外科専門医

日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医

日本整形外科学会認定 骨・軟部腫瘍医

日本手外科学会認定 専門医

日本リハビリテーション医学会認定 リハビリテーション科専門医

京都大学医学博士

所属学会

日本整形外科学会 日本手外科学会

日本リハビリテーション医学会

整形外科医師(非常勤)
淘江 宏文
(ゆりえ ひろふみ)

和歌山県立医科大学 平成19年卒

専門医・認定医等

日本整形外科学会認定 整形外科専門医

日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医

日本整形外科学会認定 リウマチ医

日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医

日本整形外科学会認定 スポーツ医

日本脊椎脊髄病学会認定 専門医・指導医

日本リハビリテーション医学会 認定臨床医

日本再生医療学会認定 再生医療認定医

日本救急医学会認定ICLSコース修了

京都大学医学博士

所属学会

日本整形外科学会、日本手外科学会、日本再生医療学会、中部日本整形外科災害外科学会、日本人工関節学会、日本リハビリテーション医学会、日本リウマチ学会、日本脊椎脊髄病学会、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会

整形外科医師(非常勤)
鈴木 玄一郎
(すずき げんいちろう)
専門医・認定医等

日本専門医機構認定 整形外科専門医

日本専門医機構認定 リハビリテーション科専門医

日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医

日本脊椎脊髄病学会認定 脊椎脊髄外科指導医

日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医・リウマチ指導医

日本リハビリテーション医学会認定 リハビリテーション医学会指導医

日本医師会認定 産業医

義肢装具等適合判定医師

臨床研修指導医

島根大学医学博士

所属学会

日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会、日本脊椎脊髄病学会
、日本リウマチ学会、日本人工関節学会  

整形外科医師(非常勤)
山本 博史
(やまもと ひろし)

京都大学 平成元年卒

専門医・認定医等

日本整形外科学会認定 整形外科専門医

日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医

日本整形外科学会認定 リウマチ医

日本整形外科学会スポーツ認定医

日本マイクロサージャリー学会評議員

日本手外科学会認定 専門医

日本肘関節学会認定 評議員

京都大学医学博士

所属学会

日本整形外科学会 

日本マイクロサージャリー学会

日本手外科学会 

日本肘関節学会

整形外科医師(非常勤)
村田 浩一
(むらた こういち)
整形外科医師(非常勤)
京都大学医学部附属病院リウマチセンター伊藤特定教授ほか
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