濵田暁彦医師 コラム No.112
2021/06/20(与謝野町くすぐるカード会発行「くすぐる」 vol.247 2021年7月号掲載)

栄養のお話~その1「コロナで太ってしまった!ダイエットを成功させたい!」


コロナウイルスの感染拡大によりこの1年で非常に多くの社会構造の変化が起きてきました。「巣ごもり」「在宅ワーク」「テレビ電話(ウェブ会議=インターネット会議)」などもその変化で、会議や学会、大学の授業、テレビ番組の出演でさえも遠隔(リモート)から参加することが日常的となり、私たちの生活様式が変わりました。
外出外食が制限されストレスが増える中「コロナで太った」と言われる患者さんが増え、糖尿病や脂質異常症が悪化された患者さんも多くなったと感じます。特に糖質の多いインスタント食品や甘味料の入ったペットボトル飲料やアルコール飲料などが多い食生活を続けていると、糖尿病が悪化し中性脂肪が増えて体脂肪の増加による「肥満」が悪化してしまいます。今回から数回にわたって、私たちの食生活を見直し「栄養」と「ダイエット」について考えて行きましょう。

 栄養学ではなんといってもまず「3大栄養素」つまり「炭水化物(糖質+食物繊維)」「タンパク質」「脂質」が重要で、これらは意識的に食べる量を調節しコントロールすることが可能です。ついで「5大栄養素」と言われるのは、この3つに加えて「ビタミン」「ミネラル(無機質)」です。また、栄養がエネルギーとして使われる時のエネルギー量=熱量をキロカロリー(kcal)という単位で表すため、栄養分の熱量のことを俗に「カロリー」とも言いますが、このカロリーも栄養のバランスを考える上で重要です。そして今回最後に1つ覚えていただきたいのが、BMI: body mass indexと言われる「肥満度」の指標でその計算方法です。今では体重計に自分の身長を入力しておくと自動的にBMIの計算をしてくれますが、計算機でも簡単に計算できるので知っておくと便利です。
 計算式は[体重(kg)]÷[身長(m)÷[身長(m)]です。では実際の例(身長156cm=1.56m, 体重57kg)で計算してみましょう。まず計算機にあなたの体重「57」を入力します。その次がポイントで、あなたの身長をメートルに直してください。156cmなら「1.56」です。みなさんはほとんどの方が1m〇〇cmなので、「1.〇〇」になるはずです。そして、「57」÷「1.56」÷「1.56」と体重を身長で2回割るように入力してみてください。するとこの例では、「23.4220907・・」と答えがでますが、端数は無視して結構です。「BMI:23.4」と考えましょう。このように実際計算機で簡単にBMIは計算できるので試してみてください。そしてこのBMIをもとにして、今のあなたが痩せすぎか、適正な体重なのか、太っているのかを判断します。痩せすぎや太り過ぎは病気につながります。
 一般的にはBMI:22が最も良い、BMI:18.5〜24.9が病気になりにくいと言われていますが、年齢や性別ではさらに細かく違いがありますので、次回はそれらをみて行きましょう。

執筆
濵田 暁彦

1974年京都府宮津市生まれ。1993年宮津高校卒業。1年間浪人生活を京都駿台予備校で送り翌年京都大学医学部入学。2000年京都大学医学部卒業後、京都大学医学部附属病院内科研修を1年行う。2001年京都桂病院内科に研修医として赴任。2002年京都桂病院消化器内科医員となり、2007年同副医長。2010年故郷である丹後中央病院消化器内科部長として赴任。現在丹後中央病院消化器内科主任部長兼内視鏡室室長、他に京都大学医学部臨床講師(2015年〜)、宮津武田病院非常勤を務める。モットーは「楽な胃カメラ」「痛くない大腸カメラ」。早期癌の診断治療(拡大内視鏡・食道胃大腸ESD)、胆膵管内視鏡ERCP、超音波内視鏡EUS、EUS-FNA等が専門。機能性胃腸症:FDや過敏性腸症候群:IBS、便秘などで苦しむ患者さんの治療や、様々な不定愁訴に対しても西洋医学(総合内科)と漢方医学を融合させた医療を実践中。また老衰や認知症に伴う肺炎などの終末期患者さんの看取りや、各種がんの終末期緩和ケア&看取りをこれまで多くの患者さんに行い、安らかな最期を迎えられるようチーム医療で取り組んでいる。

所属学会・認定医、専門医
日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会指導医・専門医、日本ヘリコバクター学会認定医、日本膵臓学会、日本胆道学会、日本臨床細胞学会、日本食道学会、日本肝臓学会、日本腹部救急医学会、日本時間生物学会、日本臨床腸内微生物学会、日本東洋医学会