平成26年度 研修医(地域医療研修)
研修期間:H26.12

丹後中央病院 研修を終えての感想

12月前半の2週間という短い期間ではありましたが、丹後中央病院の消化器内科で研修をさせていただきました。丹後地方に来た第1週目には雪がふり、普段の京都市内とは急に一変した生活に驚きましたが、その他では特に困ることもなく非常に有意義なものでした。病院自体も非常に綺麗・清潔的で医療者や患者も過ごしやすい環境だと感じました。

研修内容としては、消化器内科外来/入院や内視鏡検査/治療また診療所での診察に参加させていただきました。

まず消化器内科外来ですが、これまで専門科外来に関わることは殆どなかったため非常に新鮮なものでした。健康診断の結果に対する大腸カメラの相談や一般的な腹部症状の患者さんだけではなく、その他の一般内科的な訴えなど非常に多様でそして多くの患者さんのニーズに答えなければならないということに驚きでしたが、それらに対して医師だけでなく他のスタッフと協力して対応している姿を目にすることができました。実際、呼吸器内科など専門科が無い科や全体的なスタッフ不足の問題から一般内科的な技量が地域医療を行う上で非常に重要だということがわかりました。

入院患者さんについても同様で、地域柄、高齢者が多いということも有り、単一の疾患だけではない様々な疾患を抱えた患者さんに対して治療を行う必要があるということが印象的で、カメラや外来対応で医師が忙しい中しっかりと病棟管理をしているナースの方々など、限られた人材で非常に有効に対応しているように感じました。

内視鏡検査では、鎮静下でカメラ処置を行ったり、キシロカイン飴を使った咽頭麻酔の仕方など院内で独自の工夫を行い、また検査自体も出来る限り苦痛の少ないよう丁寧に心がけるなど、私自身カメラ検査はしんどいものだと思っていましたが、これらの工夫からか患者さんがしんどそうにしている光景をあまり目にしませんでした。内視鏡室のスタッフの方々も熟練されており、医師との阿吽の呼吸の処置がこれらを実現しているようにも思いました。

これら院内での各場面を通して実感したのは病院が全体として非常に温かい雰囲気であり、すれ違うたびに挨拶を欠かさないことなど研修として突然加わった私に対しても優しくして下さるということで、非常に心地よく過ごすことが出来ました。

最後になりましたが、この2週間、指導にあたってくださった濱田先生、楠本先生、内視鏡室・外来・病棟スタッフの皆様、大変お世話になりありがとうございました。ここでの経験は今後に自身の診療に活かしていきたいと思います。