平成27年度 医学部5回生(臨床実習)
研修期間:H27.5

丹後中央病院 研修を終えて

5月から6月にかけて、丹後中央病院の消化器内科で臨床実習をさせていただきました。地域研修は初めてでしたが、予想をはるかに超えて充実した2週間を過ごすことができました。

まず、上部・下部消化管内視鏡検査の見学では、逆流性食道炎、萎縮性胃炎、胃潰瘍、胃ポリープ、大腸ポリープ、大腸憩室などを濱田先生に詳しく教えていただきました。最初はまったく理解できなかった内視鏡の画像ですが、胃ポリープの種類や胃粘膜の正常・異常も、徐々に分かってきたと思います。消化管内視鏡では、リラックスした呼吸のしかたを説明したり、ひんぱんに声かけをして患者さんの不安をなるべく取ったりするように心がけておられ、スタッフの皆様との連携でいっそうスムーズな処置が行われていると感じました。

外来の見学では、何度か患者さんの病歴聴取をさせていただきました。先生が一から鑑別診断を考え、検査をオーダーしていかれる様子は、大変勉強になり、総合内科的な知識をしっかり身につける必要性を痛感しました。癌末期の患者さんやご家族に対しても、病気のメカニズムや進行度合いを、分かりやすく丁寧に説明していかれるのが印象的で、患者さんに病気をきちんと理解していただこうという先生の熱意を感じました。高齢の患者さんも多く、対応に困ることも多いのではないかと思っていましたが、そのような場面はほとんど見られませんでした。

病棟では、医師の数が少ない分、看護師の管理に任せられている部分が大きくなっています。医師と看護師が存分に意見を交わしているのが、病院全体の風通しの良さにつながり、チーム医療が生かされていることの表れであるように思いました。

指導してくださったM田先生、楠本先生、内視鏡・外来・病棟スタッフの皆様には、大変お世話になりました。最初は緊張していた私たちですが、和気藹々としたスタッフ皆様の空気にはいつも和まされました。自分の今後の方向性を考えていくうえで、とても貴重な2週間となったと感じています。どうもありがとうございました。