平成28年度 研修医(地域医療研修)
研修期間:H28.6

丹後中央病院 消化器内科での研修を終えて

 六月前半の二週間、地域研修でお世話になりました。消化器内科のM田先生にご指導賜り、短くも充実した研修期間を過ごすことができました。

 一日は宿舎を7時に出発するところからはじまります。しっかり朝食をいただき、病棟を回診してから内視鏡室へ向かいます。午前中は10件前後の上部消化管内視鏡検査に加え、救急から呼ばれることもあります。ESDが長引いたり、脳出血、穿孔と立て続けに救急対応に追われたりと、一段落するのが2時、3時になることもありました。しっかり昼食をいただいたあとは、医局でお茶とお菓子をいただき、午後は下部消化管内視鏡検査です。全ての検査が終わると濱田先生と共に病棟を回診し、一日が終わります。またしっかりと夕食をいただいた後は、よく図書室を利用させていただきました。M田先生が食事に連れて行ってくださる日もありました。休日は峰山の散策をしたり、京都北部の観光に出かけて過ごしました。

 M田先生のご指導の元、上部消化管内視鏡検査の手技を数例経験させていただいたことで、検査への理解を深めることができました。ターミナルで亡くなれた方、転移癌の告知、100歳を超える方のERCPなど、印象に残る症例もあり、二週間でしたが幅広く経験させていただきました。

 消化器内科の常勤はM田先生おひとりという状況の中、外来は午前診だけで40件を超え、開業医不足のため夜診もやっておられ、地方の医師不足を実感致しました。その中で、コメディカルの方々の力が不可欠であるとおっしゃっていたことが印象的でした。

 紙カルテに慣れた頃に研修期間が終わってしまい、寂しい気持ちです。M田先生、看護師さんやクラークさん、秘書課の政所さん、最終日に朝7時半から画像所見の講義をしてくださった呼吸器内科の佐竹先生、三食おいしいごはんを作ってくださっていた食堂の方々には、大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。

 引き続き、美山で二週間の地域研修があります。丹後との違いを楽しみに、今後の研修に励みたいと思います。