平成29年度 研修医(地域医療研修)
研修期間:H29.05

丹後中央病院での研修を終えて

 地域研修として前半2週間は美山診療所にて2週間、後半は丹後中央病院消化器内科にて研修させて頂きました。大学生時代は大学病院、研修医になってからは京都市内の市中病院で研修しています。地域研修を通じ、京丹後地域の魅力、各病院での医師-患者関係の違い、各スタッフの役割の違い等、驚いた事が多かったように感じます。

 京丹後市は京都府北部で約6万人の人口を抱える海沿いの市です。私自身、出身は京都市内でしたが、京都府北部で過ごした事はなく、それも丹後中央病院での研修を希望した理由の一つでした。京都市内と比べると、豊かな自然や、海産物、お酒等々の様々な見所があるように感じました。

 丹後中央病院消化器内科ではM田先生は消化器内科常勤医としては一人ですが、そのような中で上部下部内視鏡、ERCP等の手技から外来、そして病棟まで管理されています。このような状況の中で、救急対応や緊急止血等まで一人で対応されておられ忙しい日々を送られていると感じました。

 また、各科全てが揃っているわけではないため、専門以外の糖尿病コントロール等の外来患者・入院患者も抱えておられ、幅広い知識を求められているように感じます。M田先生は漢方にも精通されており、症状、患者さんによっては劇的な効果が見られていることも多く、学生時代に漢方同好会(といっても漢方を飲むだけですが。)に所属していた身としては感心する場面も多くありました。勧めて頂いた本も購入したため、漢方についてはじめから勉強しようかと思っています。

 丹後中央病院は約300床の病院ですが、この規模の病院において患者さんがM田先生に見てほしい、検査してほしい、と外来に来られるのもとても印象的でした。このような光景は大学時代では見ることの出来なかった場面だと思います。入院患者さんもM田先生に見てもらえるなら安心だ、と感じている方も多いようで、地域に密接した医療を提供されているように感じます。

 病院全体の雰囲気も明るく、各職員同士の挨拶もとても活発で病院全体の関係の向上に繋がっているのではないかと感じました。また、M田先生と共に働かれている内視鏡室のスタッフさん、外来クラークさん、病棟看護師さんもとても積極的な方々が多く、自主的に行動されておられチーム医療として成り立っている印象を受けました。

 最後にはなりましたが、今回の研修は2週間という短い期間ではありましたがM田先生をはじめ、他の先生方、病棟・内視鏡・外来スタッフの方々には大変お世話になりました。有難うございました。