令和3年度 地域医療研修の感想
研修期間:2021.11

私は、1ヶ月間、丹後中央病院の消化器内科で研修を積ませていただきました。消化器内科は初期研修の期間ではまだローテートしていない診療科であったため、内視鏡や病棟業務など消化器内科の業務に関わることができた点で、非常に実りのある研修でした。スクリーニングでの上部消化管内視鏡検査では、カメラの操作の基本から丁寧に教えていただきながら、実際に内視鏡を触る機会も設けていただけて、興味深く内視鏡の検査や処置を見学することができました。検査のみならず、消化管出血に対する止血術や急性胆管炎に対するERCPなど緊急での処置を見学する機会も多くあり、短時間でかつ低侵襲で救急疾患に対して処置ができるという消化器内科の魅力についても改めて気づくことができました。
病棟業務では、医師の数が少ない中でも入院患者数は多い印象でしたが、病棟の看護師の方々が患者さんの情報を丁寧に記録・報告をし、医師との連携が非常にスムーズに行われている点が印象的でした。内視鏡の際でも看護師さんが処置の助手に入りながら記録業務も並行してされており、医師以外の医療従事者の方々のレベルの高さも印象的でした。医師の数が決して多くない中で、各診療科の先生方同士でのコンサルトの垣根が低い点も地域研修で印象に残った点でした。
普段は急性期病院で勤務していますが、地域研修では慢性期の患者診療も経験でき、癌の終末期の診療に携わることができた点でも実りのある研修であったと感じました。
外来研修では、濱田先生より消化器疾患の基本的な診療の仕方から普段学ぶ機会の少なかった漢方薬の話など幅広い内容をご教授いただき、非常に勉強になりました。
さらに、今年度より後期研修の消化器内科の先生が来てくださっており、学年が近いこともあって、消化器内科や研修に関して気軽に質問をすることができた点も、この1ヶ月間の研修において非常に心強かったです。
この1ヶ月間では、消化器内科の診療のみならず、救急外来の業務や循環器内科でのCAGの手技など、様々なことを経験することができました。この1ヶ月間で学んだことを今後の研修ならびに医師生活に活かしていきたいと思います。
最後にはなりますが、1ヶ月間お世話になりました先生方ならびに丹後中央病院のスタッフの皆様に心より感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。
                           (関西電力病院より地域研修)