32週間、地域医療研修として消化器内科で研修させていただきました。
内視鏡室では医師、コメディカル含め少人数ながらもスムーズに検査が行われていました。
コミュニケーションが活発に交わされており、患者さんへの気配りはもちろんのこと、短期間の研修医に対しても諸々お気遣いいただき、少人数がゆえの良い側面が感じられる環境でした。
内視鏡室のすぐ隣がX線透視室になっており、空き時間に検査技師の業務についても拝見することができました。
病棟業務では救急外来からコンサルテーションを受けた消化管出血の患者さんの初期診療から退院指導等を担当させていただき、主治医の先生より原因検索や投薬における注意、観察するべき副作用等様々なことをご指導いただきながら診療に従事させていただきました。
病棟・検査設備は整っており市街地の病院と遜色ない治療が行われておりましたが、地域がゆえの環境としては病室が広く周囲は山々に囲まれており、同室の患者さんとの関係を含めのびのびと療養されていたことが印象的でした。
また救急外来では心肺停止で運び込まれた患者さんの救急対応を担当させていただき、指導医の監督のもと気管挿管をさせていただいたり、緊急時において行うべき検査や、既往歴等から病態検索をしていくプロセスを拝見することができました。一度は心拍再開したものの脳幹に大きな損傷があり救命には至らず、救急現場でのICにも同席させていただけました。
短い期間でしたがその時々の症例に応じて多様な対応を経験できるようご配慮いただき、充実した研修をさせていただきました。ご対応いただきました先生方ならびにスタッフの皆様へ心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
(京都桂病院より地域研修)