平成26年8月1日より、「マンモグラフィ検診施設画像認定」を取得しました。
「特定非営利活動法人 日本乳がん検診精度管理中央機構」がマンモグラフィ検診の精度を高め、それを維持するために撮影装置や実際に撮影された写真、撮影に要したX線量などを評価し、検診に必要とされる基準を全て満たした施設を認定施設とするものです。
現在、当院では「検診マンモグラフィ読影認定医師」、「検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師」の資格取得者が業務に従事しています。
毎日の精度管理、撮影技術の向上により検診精度を高め、マンモグラフィ検査を安心して受けていただけるよう努めてまいります。
乳がんにかかる女性の数は年々増えており、およそ12人に1人がかかるといわれています。
特に40歳代からの乳がん発生が高いことから、早期発見するために40歳代からの検診が強く勧められています。早期に発見し治療を行えば、予後は良好で乳房の温存も可能となります。
従来、乳がん検診は視触診(見て、触る検査)で行われていました。しかし、この方法ではおよそ20−40%程度、乳がんの見逃しが発生すると言われています。そのため厚生労働省の通達により、乳がん検診は従来の視触診のみに変わり、マンモグラフィを併用することが決められています。
当院はこの条件を満たしており、最新の撮影装置を専用撮影室に設置し、プライベートにも配慮しています。
■マンモグラフィとは…
『マンモグラフィ』は、早期の乳がんにみられる“小さなしこり”や“石灰化”を写し出すことが可能です。そのためには、できるだけ乳房を薄く圧迫して写真を撮る必要があります。乳がんだけでなく、乳腺症やのう胞などの良性疾患の診断にも利用されます。
■撮影方法は…
『マンモグラフィ』にとって、押し広げるのはとても重要なことです。
乳房は立体的で、乳腺・血管・脂肪などが重なり合っています。そのため、そのままでは病変が正常組織の重なりの中に隠れ、見つけることが出来ません。乳房を薄く引き伸ばすことによって正常組織と分離され、はっきりと写りやすくなり、使用するX線の量も少なくなります。
担当技師が説明をしながら、体・乳房の向きや位置を調整して撮影します。
2方向ずつ撮影し、検査時間は約20分程度です。これは検査室に入ってから出るまでの時間で、ずっと乳房を挟まれているわけではありません。乳房を押されている時間は、写真1枚を撮る間の十数秒ほどです。
よりよい写真を撮るために、ご協力をお願いします。
■当院のマンモグラフィ撮影は女性技師が担当します
撮影時、疑問思うことなどありましたらご遠慮なくお尋ねください。
■マンモグラフィを受けるにあたって…
乳腺は女性ホルモンの影響を受けるため、月経が始まる前は胸が張ったり痛みを感じる場合があります。生理が終わって1週間ぐらいの時期に検査を受けると圧迫による痛みは緩和されます。痛みの感じ方は人それぞれ、体調や気分によっても変わります。
検査中の痛みのほか、ご自身で気づいた“しこり”や“違和感”などがあれば、担当技師にお伝えください。
一般受診の場合 、『マンモグラフィ読影認定医師』の外科(藤田医師)外来を受診後、予約撮影になります。
■超音波(エコー)検査
若い女性の場合に適しています。また、胸が大きすぎたり小さすぎたりする女性や、マンモグラフィでは検査出来ないわきの下部分も検査することが出来ます。超音波による検査のため被ばくや痛みもありません。