ごあいさつ
代表理事 ご挨拶
令和4年7月の理事会で公益財団法人丹後中央病院の代表理事に指名され、就任いたしました。
私は京都大学を退職後、京都医療センター病院長として5年間勤務し、その後は京都医療センターや敦賀医療センターで非常勤医師を務め、昨年3月をもってそれらを退職しました。しかし、昨年7月に突然、「敦賀医療センターに通ったのなら、地域医療に関心があるだろう」と、公益財団法人丹後中央病院の代表理事をしないかという話がわき、同門の西島直城先生が頑張って発展させて来られ、また、整形外科の同門が多数勤めている病院でもあり、引き受けることにいたしました。
この3年間、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックで医療は大きな影響を受けており、医療は先の読めない状況が続いています。また、50年来の円安に見られるような経済の不安定さと物価高騰や昨年2月からのロシアのウクライナへの侵略、世界の分断など歴史の大きな節目を迎えており、日本の医療もそれらの影響を大きく受け、難しい課題が生じてくるものと考えます。
京都府北部地域は過疎化と高齢化が大きな課題となっており、その中で、地域の医療を確保していくことは最も重要な課題の一つです。丹後中央病院は地域住民が拠出した財源で公益財団法人として昭和17年に設立されています。医師をはじめ、多数の職種の方々が、力を合わせて、丹後地域の医療を守り発展させ、現在に至っています。
本院は公益財団法人ではありますが民間病院です。公立病院のように収入を保証されたものではなく、自助努力による運営を担わされています。しかし、それ故に、病院の判断で自立した医療が可能です。丹後中央病院の持つ人材を生かし、足らない部分は京都大学や京都府立医科大学はじめ様々な病院の協力を得ながら、また京都北部地域の病院や近隣の開業医の先生方と連携しながら、進めていくことが肝要と考えています。具体的な病院運営は病院長や副院長、事務長などの方々が責任をもたれ、代表理事はそれらを支えていくのが良いように思います。
課題を抱えてはおりますが、丹後中央病院が京丹後市の医療を持続して守れるように努めて参る所存です。皆様のご支援とご鞭撻を心からお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。
令和4年7月
代表理事 中村 孝志
病院長 ご挨拶
公益財団法人 丹後中央病院は、“自分たちの健康は自分たちで購う”という地元住民の理念のもと、昭和17年、当時ではこの地方唯一の総合病院として設立されました。
現在、人口減少・高齢化・医師確保の難しさ・コロナ禍と病院を取り巻く状況は非常に厳しいものがありますが、長年、培ってきた住民の皆様との信頼関係を大切に、今後も“安心・信頼・良質の医療”を基本理念として、よほどの難病、稀な病気以外は、診断、治療のためにわざわざ京阪神に足を運ばないで、地元でご家族と安心して、都会に劣らない医療行為を受けることができる地域完結型病院を目指します。また、診療行為以外でも、京都大学、桂病院などから研修医、専攻医、学生を多く受け入れ、医療人の教育にも貢献できる地域医療の中核病院になるために邁進しています。
藤田 眞一(ふじた しんいち)
京都大学 昭和58年卒
専門医・認定医等
日本外科学会 外科専門医・認定医
NPOマンモグラフィ検診精度管理中央委員会認定 マンモグラフィ読影認定医
京都大学医学部 臨床教授
京都大学医学博士
令和2年6月
病院長 藤田 眞一
基本理念
安心・信頼・良質の医療
基本方針
- 患者さん中心の医療を実践します
- 安心して医療が受けられる、安全で快適な医療環境の形成を目指します
- わかりやすい説明に基づく信頼される医療を行います
- チーム医療により、良質の全人的医療を行います
- 地域医療機関との連携を推進し、地域の医療水準の向上に貢献します
- 救急医療、災害医療、へき地医療、難病医療などの政策医療を積極的に担います
- 医学・医療技術の研鑽と教育・研修により、人間性豊かな医療人の育成に努めます
- 透明性の高い健全な病院経営を行います