栄養科より
厨房では、365日朝昼夕休まず、入院患者さまの食事を作っています。一般職、特別治療食合わせて、1食あたり190〜200食の食事を、4〜5人のスタッフで調理・盛り付け・配膳を行っています。また、それ以外に外来透析の患者さまの食事や、当直職員の食事、院内保育所の子供たちの食事も作っています。
栄養科は、患者さまが入っていただけない場所にありますので、仕事の様子を見かけることも少ない部署かと思います。朝昼夕の食事配膳時間には、大きな配膳車が廊下を通り、外来患者さまの通行の妨げになりご迷惑をお掛けしております。配膳車は重量も重く、急停止できません。また、曲がり角では巻き込み事故を起こす可能性もありますので、配膳車には近づかれませんようご協力お願い致します。
今後も「安心・安全・清潔=食中毒を出さない!!」を第一に、スタッフ一同頑張ってまいります。
栄養科科長 田中奈美恵スタッフ(令和2年4月現在)
管理栄養士 | 5名 |
栄養士 | 1名 |
調理師 | 10名 |
調理補助 | 7名 |
事務員 | 1名 |
認定資格
・日本腎臓病協会認定 腎臓病療養指導士 :1名
・日本糖尿病療養指導士認定機構認定 日本糖尿病療養指導士 :1名
・日本静脈経腸栄養学会認定 NST専門療法士 :1名
・日本人間ドック学会認定 健康情報管理指導士:1名
・京都府糖尿病療養指導士認定委員会認定 京都府糖尿病療養指導士 :1名
入院中のお食事について
入院中の食事は医療の一環として提供されるべきものとしての位置づけがあります。それぞれの患者さまの病状に応じて必要とする栄養量の提供のために、管理栄養士と調理師が協力し合い、毎日の献立作成と調理に携わっています。 |
食事の種類
入院中の食事は、大きく分けると「一般食」と「特別食」があります。
一般食は、特別な制限の無い食事で「常食」と「軟菜食」があります。
特別食とは病気の治療に必要な制限をした食事で、「流動食」「半流動食」「潰瘍食」「糖尿病食」「塩分制限食」「腎臓病食」「肝臓病食」「膵臓病食」「脂質異常症食」「痛風食」「嚥下食」などがあります。
また、形態として、「ミキサー食」「キザミ食」「中キザミ食」「荒キザミ食」「普通食」「とろみ付き食」等患者様の摂食機能の状況に合わせた食事形態での提供も行っています。
行事食
当院では、患者様にお食事を通じて季節の移り変わりを感じて頂くため、四季折々の行事食を実施しています。 <年間行事食予定> ・2月「節分」 ・ 8月「地蔵盆」 ・3月「雛祭り」 ・ 9月「重陽の節句」 ・4月「金刀比羅春祭り」 ・10月「秋祭り」 ・5月「創立記念日」 ・11月「勤労感謝の日」 ・6月「入梅」 ・12月「クリスマス」 ・7月「七夕」 |
その他、「お月見」「冬至」「土用の丑」「半夏生」「ハロウィン」など患者様に季節を感じて頂ける様な献立を提供しています。
栄養指導
栄養・食事指導は、入院・外来において主にエネルギーや食塩、脂質、たんぱく質コントロールに関して実施していますが、飲み込みが上手くいかなくなった方への料理の工夫なども指導しています。 個別指導では、患者様の生活環境に合わせた食事療養のアドバイスをさせて頂きます。 |
平成30年度 栄養指導件数
外来 | 入院 | 合計 | |
---|---|---|---|
胃・大腸疾患 | 0 | 127 | 127 |
肝臓病 | 0 | 49 | 49 |
膵臓病 | 0 | 10 | 10 |
糖尿病 | 47 | 241 | 288 |
腎臓病 | 15 | 29 | 44 |
透析 | 555 | 53 | 608 |
減塩 | 2 | 248 | 250 |
貧血 | 0 | 7 | 7 |
脂質異常症 | 3 | 20 | 23 |
痛風 | 0 | 7 | 7 |
その他 | 0 | 11 | 11 |
合計 | 622 | 802 | 1,424 |
糖尿病教室
毎回異なるテーマで管理栄養士による、糖尿病の治療や療養について役立つ教室を開催しています。 事前にご予約が必要ですので、参加を希望される方は外来看護師にお声かけください。 ー開催曜日・場所ー 毎月第4火曜日 14:00 〜 15:00 2階 ふたばホール >>詳しくはこちら |
NST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)
NSTは病気に対する主治療とともに栄養面からも治療を行い、傷の治りを早くしたりする自然治癒力を高める栄養療法を行う医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、言語聴覚士、検査技師、事務など多職種のチームです。
入院時に栄養スクリーニングを実施し、栄養不足のリスクのある患者さまを早期に抽出後、チーム回診を実施し、一人ひとりの患者さまにとって適切な栄養療法を検討しています。