公益財団法人丹後中央病院

Convalescent rehabilitation

回復期リハビリテーション病棟のご紹介

当院は、2病棟96床の回復期リハビリテーション病棟を有し、病気やけがで治療が終了した回復期の方に対して、多くの医療職がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施しています。

チームの各スタッフが、起きる、食べる、歩く、トイレに行く、お風呂に入るなど(これらを日常生活動作(ADL)という)への積極的な働きかけにより改善を図り、家庭復帰を支援していきます。

概要

病床数回復期リハビリテーション病室 2病棟96床
施設基準回復期リハビリテーション病棟入院料1

回復期リハビリテーション病棟対象疾患者入院期間

回復期リハビリテーション病棟は対象疾患ごとに入棟期限(何日間入院できるか)が定められています。発症や手術から入棟までの日数には制限はありません。

入棟日から150日以内脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後の状態
義肢装着訓練を要する状態
入棟日から180日以内高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷
入棟日から90日以内大腿骨、骨盤、脊椎、股関節、膝関節の骨折又は2肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態
入棟日から90日以内外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態
入棟日から60日以内大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後の状態
入棟日から90日以内股関節又は膝関節の置換術後の状態

数字でみる回復期リハビリテーション病棟

リハビリスタッフ数

51

京都府北部地域で最大のリハビリスタッフ数を有しており、回復期リハビリテーション病棟には理学療法士32名、作業療法士15名、言語聴覚士4名を配置しています。

リハビリ実施日数

365日/年

土日、祝日、年末年始も平日と同等のリハビリテーションを実施しています。

リハビリ単位数

5.83単位

リハビリテーションを20分行った場合1単位と計算されます。

当院では、1日約115分のリハビリテーションを受けることができます。

(1日の上限は6単位・120分~9単位・180分です。)

人工透析をしている患者の受け入れ(紹介)

2人/年

回復期リハビリテーション病棟に入棟しリハビリをしながら人工透析を受けることができます。

在宅復帰率

88.51

全国平均79.4%
より多くの患者さまが在宅での生活へ復帰されています。

実績指数

52.8

全国平均41.4
実績指数が高いほど、より短期間で効果的なリハビリテーションを提供しているといえます。

申込・入院から退院までの流れ

チームでリハビリを行います

チームでリハビリを行います

カンファレンス

定期的なカンファレンスにより目標・情報の共有を図り、病棟生活やリハビリテーションの計画を立てます。

回診

チームで回診を行い、患者様の訴えや状態の確認、治療目標・方針の説明を行います。

退院前カンファレンス

退院にあたって患者様やご家族さまと共に、現状の共有、介護保険サービススタッフへの情報提供、サービスの調整を行います。

リハビリテーションの実際

早期歩行の獲得にむけて

懸架式歩行器、POPO(免荷式歩行器)

懸架式歩行器、POPO(免荷式歩行器)

症状が重度であっても、懸架式・免荷式歩行器を使用することで安全性を確保しながら、最大限の力を発揮して歩行訓練を行うことができます。

積極的な長下肢装具の使用

積極的な長下肢装具の使用

重症の脳血管疾患の患者様には積極的に長下肢装具を使用し、早期から荷重をかけることにより麻痺の回復を促進します。

物理療法の使用

物理療法の使用

訓練効果を高めるために低周波治療、超音波治療などの物理療法を併用しています。

上肢機能の改善

ポータブルスプリングバランサー
アームバランサー エデロ

ポータブルスプリングバランサー
アームバランサー エデロ

上肢の重さを軽減し、わずかな力でも自分の意思で自由に上肢を動かすことが可能になります。

IVES
(随意運動介助型電気刺激装置)

IVES
(随意運動介助型電気刺激装置)

患者さん自身が麻痺した筋肉を動かそうとすると、その微弱な活動を電極で感知し、その活動に応じた電気刺激を麻痺した筋肉に与える装置です。患者さん自身の随意運動を電気の力で介助する治療法です。

口から食べるを支援

口から食べるを支援

早期から適切な評価を行い、必要な方には積極的に口腔ケアや摂食嚥下訓練を開始します。

嚥下造影検査(VF)、嚥下内視鏡検査(VE)による嚥下機能の評価を必要に応じて行います。

チームで介入

医師、言語聴覚士、歯科衛生士、看護師、管理栄養士がそれぞれの専門性を発揮しながら、チームで摂食嚥下機能の改善を目指します。

家庭復帰にむけて

シュミレーター・ADL室を使用した評価・訓練

シュミレーター・ADL室を使用した評価・訓練
シュミレーター・ADL室を使用した評価・訓練2

在宅環境に近い状態で訓練できるように畳の部屋や台所、各種シュミレーターを設置したADL室で訓練を行います。

「できる動作」を訓練室の環境下で評価・訓練し、病棟や自宅での生活の「している動作」へとつなげていきます。

生活の場での訓練

生活の場での訓練
生活の場での訓練2

訓練室でみにつけた「できる動作」を「している動作」にするために、入院生活においての生活の場である病棟内で積極的に訓練を行います。

退院前には実際に自宅に外出し、動作の確認などを行います。

社会とつながるために

外出訓練

外出訓練

公共交通機関の使用練習やスーパーでの買い物練習
職場での職業訓練

リハビリテーションガーデン

リハビリテーションガーデン

趣味づくりとして、生活動作訓練として、四季折々の野菜や花を患者様とともに育てています。

自動車運転支援

自動車運転支援

ドライビングシュミレーター、教習所との連携

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