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手のしびれにお悩みではありませんか?
〜手根管症候群と鏡視下手根管開放手術の紹介〜

 朝起きた時に指が痺れることはありませんか?
 特に親指から薬指が痺れる場合は、手根管症候群かもしれません。手根管症候群は、神経の病気でも非常に多い病気で、女性に多いとされています。原因の8割はわからないと言われていますが、手をよく使うお仕事をしている方、昔の手首の怪我や、リウマチ、腎臓が悪くて人工透析をしている方、妊娠中の方に多いことがわかっています。

手根管症候群とは

 手根管症候群は手首の掌側にある横手根靭帯という構造物が、手の中央を走る「正中神経」を圧迫し、障害を引き起こす病気です。
 これにより、親指から薬指までの痺れや痛みが生じます。明け方に症状が出現することが多く、手をブラブラと振ることで改善することが多いのが特徴です。
 症状をずっと放っておくと、手の痺れと痛みは改善せず慢性化します。さらに手の親指の筋肉が萎縮し、箸が使いにくい、摘みにくい、着替えの際にボタンがかけにくい などの症状が出現してしまい、うまく手が使えなくなります。

治療法

 本疾患の治療法ですが、保存治療と手術治療の二通りがあります。
 保存治療では、ビタミンB類や神経性疼痛抑制薬の内服、そして局所の安静のためのサポーターの着用を行います。症状が悪化した場合は、ステロイド剤を手根管に注射することもあります。保存治療の効果が十分に得られない場合は手術治療をお勧めします。また、手根管症候群の症状でお困りの期間が長い場合は、診断がつき次第、早期に手術をお勧めすることもあります。
 手術治療では、掌から手首にかけて切開し、正中神経を圧迫する横手根靱帯を切離します。当院では、従来の方法に代えて、内視鏡手術を行っております。内視鏡を用いた手術では、内視鏡を入れる場所の切開のみ、となります。2017年より本システムを当院に導入しております。手首の付け根に指の幅程度の切開を加え、そこから内視鏡を挿入し、内視鏡で確認しながら、神経を圧迫する靭帯を切離し神経の圧迫を解除します(図1)。神経の圧迫の程度により、手のひらに追加切開を要することがあります。従来の手術法に比べて内視鏡手術は、創部が小さく手のひらを切った痛みはかなり軽減され、回復が早い、と考えています(図2)。手術時間は30分程度の手術であり、日帰りまたは1泊入院で対応しております。
 手術後は1週間程度の外固定を行い、創部を安静にします。 手術後は安静にすることが回復を促進するため、しばらく手への負荷を避けてください(日常生活は可能です)。 出来る限り早く社会復帰していただきたいと考えますが、就業されている方は労務内容により2〜4週間程度の休業をお勧めしています。

手術治療の効果

 個人差はありますが、手術治療により症状は回復します。特に痛みの症状は1ヶ月以内に回復するケースが多いです。痺れの症状は半年程度の時間を要します。親指の筋力が落ちている場合は回復に1年以上かかることがあります。あまりに筋力低下が著しいときは、上記手術に加えて母指対立再建術を同時に施行する場合があります。その場合は、1時間半程度の手術時間になります。手術後は、定期的な診察で症状を慎重にみていきます。

 診察所見と検査結果をふまえながら最終診断を行います。特に以下の症状がある方は、一度外来でご相談ください。
1. 手指の痺れや痛みで夜間に目がさめる。
2. 親指から薬指にかけて強い痺れやピリピリした痛みがある
3. 鍵やペンが持ちにくい シャツのボタンがかけにくい

人工透析をされている患者様や内視鏡手術のご相談は水曜日、野口が対応しております。

文責 野口 貴志 
(非常勤医師 日本整形外科学会専門医 日本手外科学会専門医)


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