公益財団法人丹後中央病院

Clinical engineer

臨床工学科のご紹介

臨床工学科は、臨床工学技士法に基づく国家資格を持つ医療技術者で組織されており、生命維持管理装置の操作・保守点検・管理を行い、チーム医療の一員として患者さまへのより良い医療・安全な医療の提供を目指しています。

当院の臨床工学科は、現在5名の臨床工学技士が透析室・心臓カテーテル室・手術室等をそれぞれ担当部門に分けて業務を行っています。

スタッフ

  • 臨床工学技士:5名
認定資格
  • 3学会合同呼吸療法認定士:1名
  • 透析技術認定士:2名
  • 日本アフェレシス学会認定技士:1名
  • 透析技能認定2級:1名
  • 第2種ME技術者:2名

血液浄化関連業務

透析室では、透析装置22台で連日透析治療を行っており、臨床工学技士は治療から装置の保守管理までを一手に担っています。

平成29年度から新たにオンラインHDF(血液濾過透析)が可能な装置を増大し、オンラインHDF治療を開始。また、平成30年度にはI-HDF(間歇補充型血液透析濾過)を開始し、透析液浄化にもより力を入れています。

透析だけでなく各種血液浄化、単純血漿交換療法(PE)、エンドトキシン吸着療法(PMX)、顆粒球除去療法(GCAP)、 白血球除去療法(LCAP)、腹水濾過濃縮再静注法などの業務全般を行います。「血漿交換」「血液吸着」にも24時間365日対応しています。

シャント管理

透析患者にとって大事なシャントを長く使用できるように日頃からシャントの状態を適時把握し、STSシートによる評価、グラフト穿刺シートの活用を行い、定期的にシャントエコー検査を行っています。

当院では、シャント部の狭窄音発見時等に血管造影を行い、必要に応じてシャント再建などの外科的治療やバルーンを血管内に挿入し、狭窄部を拡張する経皮的血管拡張術(PTA)を行っています。そのPTA業務において、医師の直接介助を臨床工学技士が行っています。

透析時の穿刺や脱血状態、PTA適応時期の提案、PTA施行時に術中の医師とのコミュニケーションを行い、最良の治療を目指しています。

循環器関連業務

心臓カテーテル検査業務

多チャンネル記録装置(ポリグラフ)、超音波血管内エコー(IVUS)、大動脈内バルーンパンピング(IABP)などの操作や清潔野でのカテーテル関連機器の操作や医師の介助を行っています。

ME機器管理業務

院内の人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプの中央管理を行っています。人工呼吸器は使用毎に点検を行い、安全を確認した上でベストの状態で使用できるよう心掛けています。

医療機器保守管理業務においては、病院内の数多くの医療機器の安全使用のため「医療機器管理室」を設置し、増加する医療機器に対応し年間計画を立てて保守管理をしており、使用中のトラブル対応なども積極的に行っています。

そして、医療スタッフに対する医療機器の適正使用に関する院内教育も行っています。平成19年度から施行された「良質な医療を提供する体制の確保を図るための医療法の一部を改正する法律(平成18年度第84号)」における「医療機器安全管理責任者」に臨床工学技士が任命されたことにより、臨床技術提供業務の充実はもちろん各種医療機器の安全管理を目指しています。

手術室業務

当院では平成30年度より器械出しとして手術に従事しています。内容としては器械の準備・操作、直接介助を行っています。

ページ上部へ