公益財団法人丹後中央病院

Radiology

放射線科のご紹介

放射線科では一般撮影、CT、MRI、血管造影、透視、マンモグラフィ、骨密度測定などの検査を10名の診療放射線技師と1名の助手で業務を行っております。

私たちは患者さんにいつでも安心して安全に検査を受けていただけるよう、24時間救急に対応可能な体制を備えています。また、各診療科や医療スタッフと連携し、医療の質・安全性・技術の向上に努めています。

医療設備

  • 一般撮影3室
  • X線CT装置(320列MDCT)
  • MRI装置1.5T
  • 血管撮影装置
  • X線透視装置(X線TV撮影装置)
  • X線骨密度測定装置
  • 乳房撮影装置
  • 回診用X線撮影装置(X線ポータブル撮影装置)
  • 術中透視装置(移動型外科用X線TV装置)

当院の機器説明

一般撮影室(X線撮影)

X線を利用した検査で、レントゲン撮影と呼ばれています。頭部、胸部、腹部、骨や関節疾患において、迅速かつ簡便に行うことができるため、診断に有効な検査です。

FPDシステムを新しく導入し、従来に比べ放射線被ばくの低減と撮影時間の短縮、高精細な画像が得られるようになりました。

CT装置(Computed Tomography)

X線を使用し、身体の断面を撮影する検査です。当院では320列マルチスライスCTが稼働しており、短時間に広範囲の撮影が行うことができ、動きによる“ぶれ”の少ない画像を提供することができます。

また、造影剤を用いて撮影することで、各臓器がより詳しく描出され診断価値の高い画像が得られます。骨や冠動脈、外科手術などの手術シミュレーションの3D画像作成も行っています。

緊急検査にも随時対応し、安全かつ早急な検査施行を心がけております。

MRI装置(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)1.5T

磁場と電磁波を利用して、体内の臓器・脊椎・関節・血管などを様々な角度から画像化できる装置です。

脳の出血や梗塞などの病変や、身体の様々な部分の診断に役立つ画像を提供しています。磁気を用いるため放射線被曝がなく、軟部組織の描出に優れ、造影剤を注射せずに血管の描出も可能であるなどの特徴があります。またMRI用の造影剤という薬を用いて撮影することもあります。

検査時間は15~40分程度かかります。体内金属(ペースメーカー等)の種類によっては発熱・機器の誤作動・吸着などの危険性があり検査が行えないことがあります。あらかじめ担当医にご相談ください。

血管撮影装置

当院では循環器内科および透析科において血管造影装置を活用しています。

循環器内科での使用

当院の循環器内科では心臓および下肢動脈の造影検査と治療を行っています。血管造影装置を用いて手首や肘、鼠径部(足の付け根)からカテーテルを挿入し、造影剤を用いて血管内の詳細な画像を取得します。これにより狭窄や閉塞が見られる血管を正確に特定し、必要に応じてカテーテル治療やステント留置術を実施しています。

透析科での使用

透析科では、シャント治療に血管造影装置を利用しています。透析に必要なシャントの状態を正確に把握し、狭窄部位や閉塞部位を特定することで、適切な治療を行っています。これにより、透析患者の血流を改善し、透析効率を向上させることが可能です。
これらの高度な技術を駆使することで、当院では患者様に適切な医療を提供し、健康管理の向上を目指しています。

X線透視装置

多方向からの観察が可能なCアーム型透視装置とFPDを搭載し、高画質でありながら低被ばくを実現しているデジタルX線TV装置で、多くの診療科の多様な検査に対応しています。

検査では、腸管や総胆管、血管などの中を内視鏡やワイヤーを進める必要があり、リアルタイムに確認をしながら安全に検査を行っております。造影剤を使用し、通過状況の確認を様々な角度から確認しながら検査を行います。

また、脱臼した関節を整復する際にも使用します。

X線骨密度測定装置(DEXA法)

骨密度検査とは、骨の中にあるカルシウム・マグネシウムなどのミネラル成分の量を計測するもので骨粗鬆症の診断等に用いられます。
骨粗鬆症は骨がもろくなってしまう病気で、わずかな衝撃でも骨折しやすくなります。骨密度が低下してくる60歳以降の方・閉経後の方は一度測定することをおすすめします。骨密度を測定し、早期に治療を行うことで骨折のリスクが低下します。
転倒などによる骨折が起こると重症化しやすい腰椎と大腿骨頸部の2か所を測定します。

乳房X線撮影装置

X線を利用して乳房の病気を見つけるための装置です。この装置により行われる検査をマンモグラフィと呼び、乳がんの早期発見に必要な検査の1つです。撮影時に乳房を圧迫し、この圧迫により乳房内の病変が見つけやすくなります。

また乳房の厚みが薄くなることで被ばく線量の低減につながります。当院では女性技師が検査を担当しています。

地域医療連携

院内のみではなく検査装置、技術を近隣の先生方にも広く活用していただけるように、地域医療連携室との協力体制をとっております。

※詳細については地域医療連携室の紹介検査案内ページを御覧ください

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